船橋市ものづくりグランプリ 平成29年度 認定事業

微小球反発試験機 eNM3A10

PR ポイント

  1. ポータブルで手軽に現場で「硬さ」や「反発係数」を測定
  2. 全方向の測定が可能
  3. 連続測定も可能
  4. 試料への打痕が小さい
  5. 試料は厚さ5mm以上であれば、台座なしで測定可能(鉄鋼の場合)

小さなアルミナ球を試料にぶつけると、衝突前後のたまの速度の変化から、モノの硬さや反発係数が分かる。金属用の硬さ試験機として、従来の反発試験機は、重く大きな台座上に試料を固定しないと硬さが測定できなかった。これに対し、この試験機はそのような台座も不要で、、小さなモノでも現場で簡単に測定できる(鉄鋼の場合、推奨最小試料:厚さ約5mm、質量:25g)。しかも下向きはもちろん、上向きでも水平でも、全方向に自由に発射し硬さの測定が可能。
 操作もワンタッチで準備ができ、ボタンを押すことにより内蔵された直径3mmの硬いアルミナ球が外部へ飛び出すことなく、連続測定ができ、試料への打痕も小さいので製品にも利用可能である。計測部、表示部ともに軽量で、かつ直射日光の下でも表示部が見やすくなっており、初心者でも簡単に安定した硬さ試験結果が得られる。
 金属の硬さに限らず、反発係数測定器としても、今後、食品・木材・樹脂・医療などあらゆる方面での利用が期待される。

受賞コメント

船橋発・世界初の試験機を開発今後も普及に邁進してまいります。

 この画期的な試験機は、30年以上前に硬さ試験の先駆的研究者が発明しましたが、技術的な困難のため実用化されずにいたものを、当社が試作・開発を依頼されて、世界で初めて実用化に成功した、船橋発・世界初の試験機です。
 今後も、多様な展開とオプションが期待されており、例えば高強度化が進む厚さ1mm以下の自動車用鋼板のダイレクト測定や、極低温や極高温における材料の強度評価に、大きな期待が寄せられています。今後は、船橋のものづくり企業の一員として、本試験機の高精度化と普及に邁進してまいります。

用途

鉄鋼:焼入焼戻し、焼きなましなどにより、鉄鋼熱処理材の反発硬さの評価

−25度であずきバーの硬さを測る(動画1分)

硬さの変化をその場ですぐ測定(動画約2分)